満州・満蒙開拓

長沼村（現長野市）出身の父が弥栄村開拓団の一員として満州に渡り、同郷の母は開拓団員の妻となる花嫁団に加わって父と結婚しました。昭和１１年生まれの私は、現地で生まれた第一世代です。同級生は１０人いました。祭りでは殉国塔の周りで歌を歌い、踊った思い出があります。分教場で学びました。先生は徳島県出身の人だったと思います。 ソ連侵攻時は小学４年生でした。父は召集されていて留守で、母と３人の弟と逃げました。大連で一冬を越しました。県出身の弥栄村開拓団の人たちは、引き揚げてから善光寺をお参りしました。元団員や家族でつくる弥栄会は、会員もそれぞれ年齢を重ね、２０２４年５月に解散しました。

＜1943年１月20日付朝刊＞大陸の花嫁をめざして敢闘する県立桔梗ケ原女子拓務訓練所短期第８回訓練生の生活報告。彼女達は去る15日32名がはち切れるような元気で入所20名の長期訓練生を姉さんに来たアルプス颪の寒波を突いて「女らしさをつくる」猛特訓が行われている。満州の荒野開拓もこの意気でと18日は河田所長を先頭に全訓練生が一列の隊形で凍てた５寸の表土につるはしを打ち込んでは砕く「天地返し」の実習が行われた。

１９４３（昭和18）年５月、更級郡篠ノ井町（現長野市）出身の父が南満州鉄道（満鉄）に勤めていた関係で、満州の炭鉱の町・撫順で生まれました。写真は父が愛機で撮影し、自ら現像したものです。家族５人のだんらんや各地の建物が記録されています。45年８月の旧ソ連軍侵攻に伴う引き揚げを経験し、新京（現長春）で病死した母や、帰国直後の家族写真もあります。姉がアルバムにまとめていたものを、実家を処分する際に持ち出し、大切に保管していました。 写真は「我が一家のたのしき一時」。草むらで弁当を広げる私（手前左）の家族５人＝１９４０年代前半

１９４３（昭和18）年５月、更級郡篠ノ井町（現長野市）出身の父が南満州鉄道（満鉄）に勤めていた関係で、満州の炭鉱の町・撫順で生まれました。写真は父が愛機で撮影し、自ら現像したものです。家族５人のだんらんや各地の建物が記録されています。45年８月の旧ソ連軍侵攻に伴う引き揚げを経験し、新京（現長春）で病死した母や、帰国直後の家族写真もあります。姉がアルバムにまとめていたものを、実家を処分する際に持ち出し、大切に保管していました。 写真は、ハルビン神社の鳥居前での記念写真＝１９４３年夏

１９４３（昭和18）年５月、更級郡篠ノ井町（現長野市）出身の父が南満州鉄道（満鉄）に勤めていた関係で、満州の炭鉱の町・撫順で生まれました。写真は父が愛機で撮影し、自ら現像したものです。家族５人のだんらんや各地の建物が記録されています。写真は１９４０年撮影

１９３７（昭和12）年、黒台信濃村開拓団員だった父に２歳で呼び寄せられ、ソ連の対日参戦を経て11歳で引き揚げるまで満州で過ごしました。ソ連軍に銃殺された父や、団の国民学校前に集合した全校児童の写真があります。逃避行で多くの人が命を落としました。校庭の畑で育てたヒマ（トウゴマ）は日本軍に供給し、油に使われました。下高井郡倭村（現中野市）出身の３家族の集合写真もあります。子どもたちの中には残留孤児となり、数十年後に帰国した人もいます。 写真は、国民学校の校庭の畑で笑顔を見せる私（中列左）たち。育てたヒマは軍に供給した（撮影時期不詳）

１９３７（昭和12）年、黒台信濃村開拓団員だった父に２歳で呼び寄せられ、ソ連の対日参戦を経て11歳で引き揚げるまで満州で過ごしました。ソ連軍に銃殺された父や、団の国民学校前に集合した全校児童の写真があります。逃避行で多くの人が命を落としました。校庭の畑で育てたヒマ（トウゴマ）は日本軍に供給し、油に使われました。下高井郡倭村（現中野市）出身の３家族の集合写真もあります。子どもたちの中には残留孤児となり、数十年後に帰国した人もいます。 写真は、黒台信濃村開拓団の国民学校前に集合した全校児童ら。ソ連参戦による逃避行で多くが命を落とした（撮影時期不詳）

１９３７（昭和12）年、黒台信濃村開拓団員だった父に２歳で呼び寄せられ、ソ連の対日参戦を経て11歳で引き揚げるまで満州で過ごしました。ソ連軍に銃殺された父や、団の国民学校前に集合した全校児童の写真があります。逃避行で多くの人が命を落としました。校庭の畑で育てたヒマ（トウゴマ）は日本軍に供給し、油に使われました。下高井郡倭村（現中野市）出身の３家族の集合写真もあります。子どもたちの中には残留孤児となり、数十年後に帰国した人もいます。 写真は、黒台信濃村開拓団に暮らしたころの父豊吉（右）、母正子（中央）と私（左）＝１９４２年ごろ、満州

１９３７（昭和12）年、黒台信濃村開拓団員だった父に２歳で呼び寄せられ、ソ連の対日参戦を経て11歳で引き揚げるまで満州で過ごしました。ソ連軍に銃殺された父や、団の国民学校前に集合した全校児童の写真があります。逃避行で多くの人が命を落としました。校庭の畑で育てたヒマ（トウゴマ）は日本軍に供給し、油に使われました。下高井郡倭村（現中野市）出身の３家族の集合写真もあります。子どもたちの中には残留孤児となり、数十年後に帰国した人もいます。 写真は、黒台信濃村開拓団に暮らしたころの私（前列左から２人目）。同郷の団員たちで集まった

戦時下に更級郡信級(のぶしな)村（現長野市）から34歳で満州へ渡った大叔父（祖父の弟）から届いた写真です。現在の長野市南部や千曲市の千曲川以西にまたがる地域の出身者でつくる更級郷開拓団の一員で、妻子と暮らしました。開拓団本部前で撮った集合写真やトラクターによる農地の開墾、入植地に建てた更級神社での祭典などがあり、多くの団員家族が集まって演芸大会を楽しむ様子もあります。一家は対日参戦したソ連軍の銃撃などで全滅しました。一時帰国時に持参した写真が残されていました。 【写真説明】更級郷開拓団本部前で撮った集合写真＝１９４３年１０月

戦時下に更級郡信級(のぶしな)村（現長野市）から34歳で満州へ渡った大叔父（祖父の弟）から届いた写真です。現在の長野市南部や千曲市の千曲川以西にまたがる地域の出身者でつくる更級郷開拓団の一員で、妻子と暮らしました。開拓団本部前で撮った集合写真やトラクターによる農地の開墾、入植地に建てた更級神社での祭典などがあり、多くの団員家族が集まって演芸大会を楽しむ様子もあります。一家は対日参戦したソ連軍の銃撃などで全滅しました。一時帰国時に持参した写真が残されていました。 【写真説明】更級郷開拓団の神社で行った祭典＝１９４３年１０月８日

戦時下に更級郡信級(のぶしな)村（現長野市）から34歳で満州へ渡った大叔父（祖父の弟）から届いた写真です。現在の長野市南部や千曲市の千曲川以西にまたがる地域の出身者でつくる更級郷開拓団の一員で、妻子と暮らしました。開拓団本部前で撮った集合写真やトラクターによる農地の開墾、入植地に建てた更級神社での祭典などがあり、多くの団員家族が集まって演芸大会を楽しむ様子もあります。一家は対日参戦したソ連軍の銃撃などで全滅しました。一時帰国時に持参した写真が残されていました。 【写真説明】宮本義徳さん夫妻と長女サキ子ちゃん（手前左）、長男忠徳ちゃん＝１９４１年３月２０日

戦時下に更級郡信級(のぶしな)村（現長野市）から34歳で満州へ渡った大叔父（祖父の弟）から届いた写真です。現在の長野市南部や千曲市の千曲川以西にまたがる地域の出身者でつくる更級郷開拓団の一員で、妻子と暮らしました。開拓団本部前で撮った集合写真やトラクターによる農地の開墾、入植地に建てた更級神社での祭典などがあり、多くの団員家族が集まって演芸大会を楽しむ様子もあります。一家は対日参戦したソ連軍の銃撃などで全滅しました。一時帰国時に持参した写真が残されていました。（撮影時期不詳）

戦時下に更級郡信級(のぶしな)村（現長野市）から34歳で満州へ渡った大叔父（祖父の弟）から届いた写真です。現在の長野市南部や千曲市の千曲川以西にまたがる地域の出身者でつくる更級郷開拓団の一員で、妻子と暮らしました。開拓団本部前で撮った集合写真やトラクターによる農地の開墾、入植地に建てた更級神社での祭典などがあり、多くの団員家族が集まって演芸大会を楽しむ様子もあります。一家は対日参戦したソ連軍の銃撃などで全滅しました。一時帰国時に持参した写真が残されていました。 【写真説明】国民学校で行った演芸大会。多くの団員家族が集まった＝１９４１年８月１６日

戦時下に更級郡信級(のぶしな)村（現長野市）から34歳で満州へ渡った大叔父（祖父の弟）から届いた写真です。現在の長野市南部や千曲市の千曲川以西にまたがる地域の出身者でつくる更級郷開拓団の一員で、妻子と暮らしました。開拓団本部前で撮った集合写真やトラクターによる農地の開墾、入植地に建てた更級神社での祭典などがあり、多くの団員家族が集まって演芸大会を楽しむ様子もあります。一家は対日参戦したソ連軍の銃撃などで全滅しました。一時帰国時に持参した写真が残されていました。（時期不詳）

戦時下に更級郡信級(のぶしな)村（現長野市）から34歳で満州へ渡った大叔父（祖父の弟）から届いた写真です。現在の長野市南部や千曲市の千曲川以西にまたがる地域の出身者でつくる更級郷開拓団の一員で、妻子と暮らしました。開拓団本部前で撮った集合写真やトラクターによる農地開墾、入植地に建てた更級神社での祭典などがあり、多くの団員家族が集まって演芸大会を楽しむ様子もあります。一家は対日参戦したソ連軍の銃撃などで全滅しました。一時帰国時に持参した写真が残されていました。（撮影時期不詳）

満鉄に務めていた父の下で満州に生まれ育った姉妹の姉が私の母です。写真１枚目、チャイナ服姿が母、和服が妹です。母は大連にあった北支官庁のタイピストとして勤めていて（写真２枚目）、３枚目は同僚の家族との写真で左から２人目が母です。軍人の父と結婚し、終戦で引き揚げてくるとき、母は父の郷里の長野県永明村（現・茅野市）に、母の妹と両親は大分県にと別れ別れになりました。母は大連にいた当時をとても懐かしみ、家事のおりに中国の歌を口ずさんでいました。強く優しい母は、82歳で亡くなりました。

現下高井郡野沢温泉村出身の両親と３人の兄が高社郷開拓団員として満州に渡りました。５人の写真は１９４４年４月１８日の撮影です。大勢で納まった写真は４３年３月２４日、渡満前に親族と撮ったものです。もう１枚には母の兄弟も写っています。父が残したアルバムの中から見つけ、３０年来手元に置いています。戦後生まれの私にとって、満州で亡くなった兄の１人と姉の顔を知ることができる３枚の写真です。

父は松本市県ヶ丘源池で昭和３年（1928年）に生まれ、14歳の時（昭和17年ごろ）に満州に渡り、満鉄（南満州鉄道）で働いたとのことです。病気になって帰国し、当時は辛いことも沢山あったと思いますが、大変だったことは何も話しませんでした。一方、満州での青春時代の淡い恋話などは話してくれました。写真は満鉄にいた頃の父で、この写真を大切にしていて、わざわざ大きく引き伸ばした写真を自慢げに私に渡してくれました。父の遺品の中国語の小さな辞書は、たくさんの書き込みでぼろぼろになり、一生懸命勉強したのだなと感じさせてくれました。

前列左が白城子富士在満国民学校３年生になっていた私で、後ろが先生、その右が父で、さらに右の子守は先生の子どもの子守です。右端が母です。このあともう２人弟が産まれますが、昭和20年８月10日、町ぐるみで集団疎開をすることになりました。疎開の日、父は召集されますが病気で退院したばかりとあって、その日の夕方、召集免除で帰ってきました。おかげで一家全員で疎開の列車に乗れることになり、私は生後40日の弟を背負って父の後を付いて出かけ、どこへ行くのかも知らなかったけど、父が居るのだけは嬉しかったのを覚えています。無蓋貨車で運ばれ釜山から船に乗り、9月２日に帰国できました。

昭和15年、山田村（現高山村）国民学校の生徒で15歳の時、校長や担任の先生から義勇軍入りを勧められ、両親は反対でしたが村からも出征兵士と同じ待遇だからと言われ、友人３人を誘って申し込みました。3月20日に壮行式があり、22日午後、自宅で送別会をした記念写真が１枚目で前列右から３人目が父です。翌日、長野市でも約600人が県の壮行会を受けて内原訓練所へ出発、翌朝到着しました。２枚目が内原での記念写真で前列左端が父です。３、４枚目は7月に入所した満洲の一面坡青年義勇隊訓練所での写真です。その後開拓地に入りますがソ連の参戦で捕虜となって抑留され、昭和23年、ようやく帰国しました。

昭和15年、山田村（現高山村）国民学校の生徒で15歳の時、校長や担任の先生から義勇軍入りを勧められ、両親は反対でしたが村からも出征兵士と同じ待遇だからと言われ、友人３人を誘って申し込みました。内原訓練所、満洲の一面坡青年義勇隊訓練所での訓練を経て、昭和18年２月から開拓地に入りました。写真は徴兵検査前の上高井郡の仲間との記念写真で、前列右端が父です。その後、ソ連の参戦で捕虜となって抑留され、昭和23年、ようやく帰国しました。兄２人が戦死したため実家の農業を継ぎ、晩年は92歳で亡くなるまで、ゲートボールやカラオケに熱中するなどし、余生を楽しんでいました。

私の父は昭和5年3月に訓導として泰阜北尋常高等小学校へ着任したのを振り出しに、教員生活を始めました。昭和15年４月、在満日本国大使館に出向を命じられ、黒竜江省孫呉日本人学校に勤務。その後も、満洲各地の学校で勤務しました。敗戦直前に召集されるも、すぐ戦争が終わって除隊、家族と偶然再会できた収容所生活中、弟（３男）が病死します。翌年帰国、昭和22年から教職に復帰しました。写真はいずれも昭和15年から翌年５月まで過ごした時期のもので、１枚目は新京の忠霊塔前で中央が父、２枚目は孫呉の宿舎と父、３枚目は零下30度の校庭、４枚目は卒業生との記念写真です。

私の父は昭和5年3月に訓導として泰阜北尋常高等小学校へ着任したのを振り出しに、教員生活を始めました。昭和15年４月、在満日本国大使館に出向を命じられ、黒竜江省孫呉日本人学校など満洲の学校に勤務。敗戦直前に召集されるも、すぐ戦争が終わって除隊、偶然家屋の避難場所で再会しますが、この年、弟（３男）が病死します。翌年帰国、昭和22年から教職に復帰しました。写真はいずれも東海地方の農業開拓団の子どもが通う東海在満国民学校に在職した当時のもので、１枚目が校舎を背景にした３月の家族写真で父の前が私です。２枚目は東海神社での写真で９月15日の撮影です。満洲の記憶はおぼろげですが、でっかい太陽を覚えています。

父は昭和１４年に満洲へ渡り、奉天青年学校に勤務。翌年、母と父の妹が姉を連れて満洲に来ました。こちらはそのころの写真で、撮影場所はいずれも奉天です。１枚目は輪タクに乗る父と姉、２枚目は公園で遊ぶ姉（７月頃）、３枚目は父の妹に抱かれる姉（7月27日）、４枚目は手前が父、左が父の妹、右が母と姉です（７月ごろ）。

父は昭和14年に満洲に渡り翌年から２年間、奉天青年学校で勤務し、昭和17年から満鉄（南満洲鉄道株式会社）の奉天鉄路学院に勤務しました。そのころの父母と姉です。父は終戦直前の昭和20年８月３日に応召され、ソ連軍の侵攻で捕虜となり、中央アジア方面に強制就労させられることになります。

私の母は祖母の言いつけで満洲開拓奉仕団「小諸郷報国農場隊」に参加し、満洲の奉天省の農場で半年間を過ごしました。１枚目は「報国農場開場記念の撮影で、２枚目は同じ日に撮影のもので、座っている３人の右端が母です。当時22歳でした。

奉仕団に参加した母は、現地で遠足をしたこともありました。１枚目の遠景は法庫街。２枚目は乃木将軍頌徳碑のある法庫神社頂上です。

奉仕団に参加した母は、こうした広い農場の手入れをしていました。写真には「ポーミ畑を背に」と説明がありました。コーリャン畑でしょうか。

母が半年間を過ごした在満小諸郷報国農場の全景です。土で造った家で、床からオンドルで暖房していました。

１枚目、収穫したコーリャンの山の写真で左から５人目が母で、10月15日の撮影です。２枚目は秋日和の日曜とあり、農場の庭での遊んでいるところです。３枚目は蔬菜班の大根畑です。４枚目は貯蔵庫で「隊員の設計により女子隊員主に労作す」と説明があります。

私の父は下水内郷開拓団員として昭和15年、現在の中国黒竜江省に入植しました。最初の入植は２月でした。母は満洲の花嫁として海を渡り、同年、父と結婚しました。１枚目は開拓団本部前で撮影した土木建築部の記念写真で父は前列右から２番目です。２枚目のようなトラクターもあったようです（７月撮影）。３枚目は9月23日に開いた小学校第一回記念運動会の様子です。

父は下水内郷開拓団員として昭和15年、現在の中国黒竜江省に入植しました。母は満洲の花嫁として海を渡り、同年、見知らぬ父と結婚しました。これはそのころの若き両親の写真で、１枚目が母で裏に「お笑い草に送ります」とあり、写真だけでの見合いでした。２枚目は同年7月15日撮影とみられる「日の丸宿舎前」の父、３枚目は結婚しての記念写真でしょうか。４枚目は同年10月12日の撮影で「野良支度にて個人家屋前で」と記載がありました。

父は下水内郷開拓団員として昭和15年、現在の中国黒竜江省に入植し、母は満洲の花嫁として海を渡って同年、父と結婚し翌年、姉が産まれました。１枚目は右から母、姉、父です。２、３枚目は姉満一歳の記念写真で、３枚目は中央が姉と母です。開拓団はソ連軍の参戦で逃避行中、集団自決や泣き声でみつかるからと弱った子どもを殺すなどして、入植者665人中、帰国者は144人でした。母は乳を吸う力も失った二女を殺さざるを得ず、埋めてきました。私はよく「姉（二女）の生まれ変わり」といわれていましたが理由は話されず、母の手記で当時のことを知りました。かけがえのない命を大切にする世の中を願っています。

年代は不明ですが、昭和16年ごろでしょうか。前列左から２人目が父です。２枚目は官舎の前での集合写真。前列左から８人目に父がいます。

父が満洲駐屯の陸軍将校で、昭和18年に家族を呼び寄せました。満洲の間島在満国民学校に私が入学した時の記念写真です。場所は延吉神社境内です。

満洲に駐屯していた父が呼び寄せたようで、１枚目は4月30日、満洲国間島省延吉北陸軍官舎前での撮影で、後列が父と母、前列左が兄、右が私です。２枚目は同年7月4日のお味官舎前の撮影で父と母、前列左が私、右が兄です。服装で季節の移り変わりが感じられます。

１枚目は紀元節に合わせて、満洲国間島省の間島市で撮影した家族写真です。前列左の私は７歳でした。２枚目と３枚目は、いずれも同年５月、陸軍官舎前での撮影です。２枚目右は兄です。４枚目は同年6月11日の家族写真です。父は昭和20年春に異動となって松本市へ家族全員で帰り、終戦を迎えました。

父は1932（昭和７）年の満洲国建国を受けて設立された満洲国の国営通信社「満洲国通信社」で敗戦まで働いていました。当時としては貴重な放送、通信の写真が一部残されていましたので登録させていただきます。中国の張家口で務めていた頃の自宅前での家族写真です。後ろが父、左に座っているのが母と弟、右の籐椅子に座っているのが私です。

父は1932（昭和７）年の満洲国建国を受けて設立された満洲国の国営通信社「満洲国通信社」で敗戦まで働いていました。当時としては貴重な放送、通信の写真が一部残されていましたので登録させていただきます。こちらは中国の厚和に駐在していたころの写真で、父が写っています。治安が悪く、通信社の家族は背後の大きな壁に囲まれた中で暮らしていて、学校にも行かなかったように記憶しています。敗戦時には社員の家族だけ朝鮮半島を経由して帰国。父は残務整理をし、ソ連に抑留されることなく帰国して、戦後は外国航路の通信士になりました。通信社時代のことはほとんど語らず、話したくなかったのだろうと思います。

敗戦時、私は15歳で逃避行の中、高齢者と子どもの自決を体験する中で生き残り、帰国しました。こちらは千曲在満国民学校の完成記念と入学式の様子で、私も入っています。

敗戦時、私は15歳で、逃避行の中、高齢者と子どもの自決を体験する中で生き残り、帰国しました。こちらは千曲在満国民学校の入学式です。

敗戦時、私は15歳で、逃避行の中、高齢者と子どもの自決を体験する中で生き残り、帰国しました。１枚目は卒業式の写真ですが、全校児童が写っていると思われます。２枚目は実際の卒業生になる初等科６年と高等科２年だけで、わたしは最後列の左端にいます。

父は昭和15年、今井村（現・松本市）の青年団長をしていました。東筑摩郡連合青年会で大陸現地修練隊が組織され、満蒙開拓団、青少年義勇軍訓練所などの慰問や激励に9月10日出発。１カ月にわたり満洲各地を巡った際の写真と思われます。１枚目が出発前の記念撮影、3枚目は信濃尋常高等小学校、４枚目は満蒙開拓青少年義勇隊嚮導訓練所です。

父は昭和15年、今井村（現・松本市）の青年団長をしていました。東筑摩郡連合青年会で大陸現地修練隊が組織され、満蒙開拓団、青少年義勇軍訓練所などの慰問や激励に9月10日出発。１カ月にわたり満洲各地を巡った際の写真と思われます。１枚目は大連港とみられます。２枚目は日本軍のための忠霊塔、４枚目はコウリャン畑です。

父は昭和15年、今井村（現・松本市）の青年団長をしていました。東筑摩郡連合青年会で大陸現地修練隊が組織され、満蒙開拓団、青少年義勇軍訓練所などの慰問や激励に9月10日出発。１カ月にわたり満洲各地を巡った際の写真と思われます。写真の撮影場所はいずれも不明です。

父は昭和15年、今井村（現・松本市）の青年団長をしていました。東筑摩郡連合青年会で大陸現地修練隊が組織され、満蒙開拓団、青少年義勇軍訓練所などの慰問や激励に9月10日出発。１カ月にわたり満洲各地を巡った際の写真と思われます。開拓団の農作業風景です。

父は昭和15年、今井村（現・松本市）の青年団長をしていました。東筑摩郡連合青年会で大陸現地修練隊が組織され、満蒙開拓団、青少年義勇軍訓練所などの慰問や激励に9月10日出発。１カ月にわたり満洲各地を巡った際の写真と思われます。２枚目の写真に修練隊の旗が見え、こうした車で移動したのでしょうか。

古着屋を営みつつ在郷軍人として活動していた父に、昭和18年、岡谷市から第12次帰農開拓団岡谷郷を創設するので団長を引き受けてほしいとの依頼がありました。生活的に苦労していた父は降って湧いたような話にすぐ飛びつき、乗り気ではなかった母を説き伏せ、家族皆で満洲へ渡り外地で骨を埋める覚悟を決めました。そして父は岡谷向陽開拓団の先発隊として出発しました。写真１枚目は前列中央付近の父を団長と決定した際の壮行会記念写真で他の人は市役所の関係者らです。２枚目はソ連国境近くの満洲国北安省の各開拓団幹部と父（前列右端）、３枚目は先発隊の面々で、父のまかないをしてくれたのが前列右から２番目の女性です。

父が岡谷市の岡谷向陽開拓団団長として出発した後、家族での移転を待っていた当時の記念写真です。前列右から２番目が私、３番目が母、４番目は母の妹で、ほかはきょうだいで６男１女でした。私の後ろの長男の兄はこの年に臨時召集令状で出征、左の次男の兄は前年に志願して出征しました。そして昭和20年２月に４男で14歳の兄、５月に３男で15歳の兄と５男で10歳の私が移民団体に交ざって渡満していきます。